2008/04/23

ソフィー・カル展@BNF

今回の展示風景 国立図書館
ヴェネチア・ビエンナーレ会場
去年のヴェネチア・ビエンナーレフランス館のソフィー・カルの作品、PRENEZ SOIN DE VOUS(手紙の末尾に、お体ご自愛くださいといった意味)が、国立図書館リシュリューサイトのラブルーストの閲覧室で開催されていた。ラブルーストとは、建築家アンリ・ラブルーストで、19世紀の新素材鉄とガラスを積極的に用いたことで知られているのだが、その有名な閲覧室が、ソフィーが受け取った別れ話のメールに関して、107名の女性の解釈が写真、ビデオ等でインスタレーションされていた。ヴェネチアでは、確かダニエル・ビュレンヌによるキュレーションだったと思ったが、今回の展示は書見台に手紙がおかれ、閲覧室のテーブルには液晶テレビが設置され、書庫前の司書のいる受付のところの上に大きな画面が設置され、ビデオが上映されるという大規模なもの。ヴェネチアよりも断然繊細で良くできた展示だった。とはいえ、私はアラン・レネの短編映画『世界の全ての記憶』を思い出していた。考えてみれば、ソフィーの作品も記憶に深く関わっているので、それがこの会場で展示出来ることの幸福さみたいなものを感じないわけでもない。また、中央カウンターの下には、トリュフォーの『夜霧の恋人達』にも出てくる、空気で書類を送る管(Pneumatiques)が残っていたりして、妙に納得した。この図書館には、有名な写本のコレクションがあり、それは新任の駒田先生の研究の場なのですが、このラブルーストの閲覧室は、将来的には美術史の図書館となるらしく、そうなると美々の皆さんも積極的に利用するかもしれません。

videoナタリー・デセイの解釈 不自然な動きですが、声はすばらしいです。

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