2008/05/15

ソルボンヌ周辺


最初うろ覚えで作家名をミロと書いてしまいましたが、どう見てもミロじゃない、失礼しました。プレートを見ると、Jean Bazaine(194-2001)とあります。この駅は長らく廃駅でしたが、88年に50年ぶりに再オープンしたという駅です。そのとき、バゼーヌはソルボンヌ地区に成立してきた知識の記憶へのオマージュとして、偉大なる知識人達のサインを鳥の周りに配置したのでした。これもin situな作品に他ならないということでしょう。

68年と08年の対比
サルトルの顔もある。


 先にソルボンヌ大学と書いたが、13あるパリ大学のうち、ソルボンヌの名を冠しているのは、第1/3/4のみだ。そのソルボンヌとは、13世紀の司祭で、学生のための寮を設立したことで知られている。当時は神学が大学の中心だったのだが、今や神学科はなくなり、17世紀に立てられた聖堂が、その名残といえるのかもしれない。さて、そのソルボンヌ聖堂前のソルボンヌ広場の写真を撮ろうと思い、地下鉄のクリュニー・ソルボンヌ駅を降りると、この駅の天井には偉人達の署名のモザイク画がある。階段を登ると、貴婦人と一角獣のタピストリーのコレクションでしられる、中世美術館=クリュニー美術館がある。リュクサンブール公園へ向かい、ブルバール・サンミッシェルを登ると、すぐにこの広場にたどり着く。


 今年は68年5月革命から40周年。ということで、この広場では当時の写真の展覧会が開かれていた。学生達はこのあたりにバリケードを築き、道の敷石をはがし投石することで抵抗したのだった。それから40年、この広場には美学関係の図書も充実している哲学関係の書店=VRINは健在だが、近くにはGAPやスタバなども進出している。


 撮影していたら、急に雷雨となったので、パンテオンまで足を伸ばせなかったが、それは後日と言うことにしよう。

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