2008/05/29

ハンブルガーバーンホフ現代美術館など





27日も備忘録的に、飛行機が午後3時だったので、午前中から一つだけ美術館に行くことにした。空港へのバスの便がよい、中央駅近くのハンブルガーバーンホフ現代美術館にいくことにした。この美術館は、オルセー美術館と同様、もともとは駅舎だった建物を美術館に改造したもので、ベルリンにおける現代美術の拠点となっている。中央の広い空間には、現代ドイツを代表するアーティストA・キーファーの作品が置かれ、圧倒的なのだが、それよりも圧倒的なのは、展示空間の広さといえるかもしれない。
入場して左奥には、長い展示空間があり、いつこの展示は終わるのか?と思うぐらい大きい。そこでは一階部分で、ウォルフガング・ティルマンスの回顧展が開かれていた。ティルマンスは、写真を中心とする現代作家であるが、いわゆるドイツのベッヒャー派の作風とはことなり、光そのものを造形的に把握しようとする。
そして、この展示が終わると、美術館の所有している写真の展示が延々とつづくことになる。
そのなかで、日本とも関わりの深いトーマス・シュトルートの作品のなかに、パリの人工地盤の風景を見いだすことが出来た。79年から80年代初頭にかけて撮影された作品には、まだホテルニッコーとなっているし、ある種の空虚なユートピアが写しこまれているような気がした。

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