2008/07/01

マイヤーのクラリネット@トーンハレ




あまり下調べせずにチューリヒに入り、今日は何もないかなと思っていると、トーンハレでチューリヒ室内管弦楽団の定期演奏会があり、ザビーネ・マイヤーがゲストでモーツァルトを吹くことがわかり、最安値16スイスフランの席をゲット、聞くことにした。プログラムは以下の通りシベリウス「ペレアスとメリザンド」組曲 作品46モーツァルト クラリネット協奏曲 KV622 休憩フローラン・シュミット「サロメの悲劇」作品50 1907年オリジナル版
まず初めて入ったトーンハレ、なかなか響きの良いホールでした。風格があり、16フランの席はステージが殆ど見えないのですが、前に空席があり、速やかに移動して、とても良い席で聞けました。シベリウスのこの曲はあまり知りませんでした。フルートの響きがシベリウスの雰囲気をだしていましたが、オーボエが上手くて、ホールに心地よく響き、なかなかこのオケ上手いと思いました。そして、多くの観客の目当てはマイヤーであり、ステージに来るなり、やはりトッププレーヤーは違う、オーラがあるというか、長身だし存在感があります。というか、私がマイヤーよ、チューリヒの客ども、私のクラリネットを良くお聞き 女王キャラを感じました。でも、曲が始まると、やはりすごいです。テクニックもあるし、完全に自分の音楽に消化して、楽しみながら吹いている。オケも、モーツァルトの音をしっかり構成していて、シベリウス同様実力を感じました。最後の、シュミットですが、よく知りません。マイヤーが終わって帰る客も多く、思ったより長かったので、途中退席も目立ちました。途中、R・シュトラウスの引用のような感じのところもあり、ラスト近くでソプラノの独唱が入ったりして、サロメの死は まさにクライマックスといった感じで終わりました。このオケの常任指揮者は、Muhai Tangがつとめ、今日の指揮も彼でした。

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