2008/07/18

建築文化財都市の新しい展示

久しぶりに建築文化財都市の展覧会を見る。中国の都市展と中国の新進建築家展とフィンランドの建築06~07年展の三つ。それと、上海万博のフランス館のコンペ展およびロンシャン教会周辺の再整備計画展も小さいながら含めると、五つの展覧会をはしごすることになる。
前の「チーム10展」の骨太展示から、こういった中国のなんちゃって展示をみると、イベント性ばかり目につき、まともにみる気になれない。中国の都市展はそれぞれの都市に20分前後の映画鑑賞を強いるようになっていて、今日は体力的につらかったので、ほとんどパスしました。やってられない、ビデオ映像が多すぎて、浅薄な感じ、スペクタクルとして楽しむような内容でもないので、まだまだオリエンタリズム的な視線のにおいがぷんぷんする感じがいやでした。新進の建築家展は、中国という建築のマーケットが、今イケイケだってことがわかるけど、建築的なおもしろみは感じられなかった。次のフィンランドの建築展に入ると、ほとんど馬鹿みたいにモダニズムなんだけど、造形的な明確さがあって、空間の意識も明瞭だし、中国の表層的な造形と対照的な感じとなる。当然、僕はフィンランドに一票なのだが、その健康的すぎるところに耐えられる自信があるわけでもない。
久しぶりに図書館に行き、八束はじめの30年代LCのテキストを読み始めることにしました。いつものように、まとまりなく、思いついたように読みあさった情報が次々と羅列される文章はつらいのだけど、そこから何か再構築できればと 眠い目をこすりながら あのすばらしい図書館で時間を過ごした。

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