2008/07/19

ルーブルの夜間開館





閉館間近だと、このぐらい空いています

今日は、ある書評を自宅で仕上げた。気がつくと午後7時を過ぎている。その原稿を編集者にメールで送信したのち、簡単な食事(ご飯と納豆、みそ汁)を食べ、夜間開館しているルーブルに出かけた。午後8時30分ぐらいに入館して、一時間ぐらい見るという作戦だ。


ルーブルは僕が初めて訪問した頃の閑散とした状況は遠い昔で、いつも原宿みたいに混み合っている。モナリザの前など、狂気の沙汰状態で、監視員もいちいちフラッシュを注意することをあきらめている状態だ。そういう状態なので、比較的空いている状態でモナリザを見ようと思うのであれば、夜間開館を利用するとよいだろう。しかし、夜間開館では、小さい部屋を閉める傾向があるので、モナリザだけをじっくり見たいのであれば、9時10分ぐらいにモナリザの展示室に入り、閉め出されるまで粘るのが良い。夜間開館は10時までだが、9時30分ぐらいから、順に追い出されていくので、9時30分にモナリザの前には10名程度という状況になる。


今日は、そんなモナリザを見にいったわけでなく、スペイン絵画をじっくり見ようと思った。一番奥のゴヤまで行き、ヴェラスケス、スルバラン、リベラ、グレコをさっと見て、今日はムリーリョをじっくり見ることにした。ルーブルのムリーリョのコレクションは本当にすばらしい。私は、「乞食の少年」よりも、「天使の台所」の不思議な空間の方が好きなのだが、学生時代にムリーリヨ!って叫んで飛ぶ一発芸の源泉はこれだった。当然、そのまま着地するとけがするので中途半端で、場をしらけさせたのであったが・・・

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