2008/07/04

こうもり@チューリヒ歌劇場





チューリヒ歌劇場での最後のオペラは、よく知られたヨハン・シュトラウスの「こうもり」でした。配役は、写真を拡大して確認してください。この作品、コメディなのでドイツ語での台詞が良くわからないと、全くついていけません。結局刑務所の酔っぱらいの看守フロッシュの名演技に、会場は大うけ(私はドイツ語が駄目なので、全く笑えず 残念、ただ雰囲気は伝わってきましたが)で、カーテンコールでも一番拍手もらっていました。でも、これって本末転倒な話で、それは歌手が極めて標準的で、突出していなかった証拠といえるでしょう。ヨーロッパの歌劇場では、このように日常的に上演されていると言うことが、良く理解出来たといったところなのですが、私にとってせめてもの救いはアデーレが、とても美人の歌手で華があったことでしょうか・・・それに比べ、オルロフスキー公爵は怪奇映画に出てくる狂人風で、よろしくない。新国立劇場のベルバラ的なツィトコーワの方が良いのにと思いました。会場で高齢の日本人の方とお話ししました。やはりカルメン目当てだったようで、一日あけてこうもりだとのこと、リナルドがすばらしかったことを話すと、ヘンデルでしょう・・つまらないでしょう・・・という返事が返ってきた。これって、日本のオペラ受容の象徴のような気がしてなりませんでした。

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