2008/07/08

コジ@エクス音楽祭


エクス2日目の夜は、21時30分からコジ・ファン・トゥッテを見る。ちなみに終演したのは午前1時頃、さすがに疲れもあり、後半は眠く辛かった。さて、エクスのコジは、ライモンディが出演し、私もパリのガルニエで見た演出が数年前にあり、またコジをやるのかと言う感じを持っている人も多いのではないだろうか?この音楽祭では、ピーター・ブルックの有名なドン・ジョヴァンニの上演が近年にあったので、本来であれば、フィガロあたりを見たい気もする。演出はイラン出身の映画監督アッバス・キアロスタミ、背景に彼が撮影した映像が映し出されるというもので、指揮はクリストフ・ルセ オケは昨日同様、カメラータ・ザルツブルグ歌手は以下の通りフィオルディリージ Sofia Soloviyドラベッラ Janja Vuleticフェルランド Finnur Bjarnasonグリエルモ Edwin Crossely-Mercerドン・アルフォンソWilliam Shimellデスピーナ Judith van Wanroij歌手は基本的に若手組で、アンサンブルも良かったが、私が一番きになったのは、ドン・アルフォンソ以外では、ドラベッラだった。演出は極めてオーソドックスなものなのだが、最後に若者4人がどのように結ばれるのかはあやふやなままで、第二幕の後半結婚式あたりからずっと背後では、指揮者とオーケストラの映像が流れていて、曲が終わると、登場人物全員客席の方を向かずに、背後のスクリーンに映し出されているオケに手を振るというものだった。これは、自分達が演じていた世界そのものが、私がいる客席と同じ現実であって、背後のスクリーンそのものが虚構としての舞台だったということなのか?プログラムを読めば解決するかもしれないが、今はその気力なし。

0 件のコメント: