2008/08/11

トラムのためのアート その2




 見本市会場のポルト・ド・ヴェルサイユには、東京都現代美術館にもあるダン・グレアムの作品が設置されている。彼の独特のガラスの部屋のような空間だが、いつものように、このガラスの構造体は様々な二項対立を意識する。つまり、内部と外部、パブリックとプライベート、見るものと見られるもの それらはガラスの内部に入ると自覚する透明と不透明の二元論から導かれることになる。グレアム自身は、ここに設置したのを、18世紀のエチエンヌ・ルイ・ブレという幻視の建築家へのオマージュとして、From Boullée to Eternityという題をつけることになった。

0 件のコメント: