2008/08/10

地下鉄のなかの女性 マドレーヌ駅そしてアベス駅



マドレーヌ駅のブランクーシの写真をとったあと、12番線のホームに行くと、駅の由来がかいてあり、この駅はパリの地下鉄では珍しく女性の名前に由来する駅であるという。いわずもがな、マドレーヌ寺院から駅名はつけられているが、それはマグダラのマリアを奉っているからマドレーヌとなる。ところで、日本人の感覚からすると、マドレーヌってマグダラのマリアというよりは、西洋焼菓子をイメージすることになるだろう。それも、プルーストの「失われた時を求めて」に出てくる、貝の形をしたプチットマドレーヌではなくて、紙やアルミ箔の丸い型で焼かれたものだ。私の世代だと、大人になってから貝のマドレーヌを口にしたが、今だと小さいころからマドレーヌは貝の形をしているのが一般的なのだろうか?子供の頃、あのアルミ箔にくっついているマドレーヌの残りが気になって、襞を延ばしてスプーンでこすりとって食べたなんて書くと貧乏たらしいことになる。

話を女性の名前の地下鉄の駅に戻すと、私の住んでいるアベス駅も女性名に由来する。アベスとは女性の修道院長のことをさすのでした。もともと、モンマルトルには女子修道院があったので、この名前になったのです。駅の由来の看板には、パリの女性名の駅の地図が示されているが、全部で9駅しかないことになる。

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