2008/10/27

ピカソとダンス@シャンゼリゼ劇場









今週四回目のシャンゼリゼ劇場はピカソ展関連のイベントで、ピカソとダンス ピカソが装飾や衣装を担当したものの上演 サティのパラード、ストラヴィンスキーのプルチネッラ、そして幕間のあと、サティのメルキュール、最後にフラメンコもののCuadro Flamenco 振り付けは新しいもので、Europa Danseという若手のダンサーのグループが演じた(フラメンコはマドリッドの国立フラメンコ学校のコンクールで選ばれた) 若々しい舞台でした

以下その説明 なるほど
EUROPA DANSE Young European dancers - Direction Jean Albert Cartier. Created in 1999 like the orchestra for youngsters by Claudio Abbado, Europa danse allows young European dancers - of six different countries this year - to make the link between the end of their studies and their entrance into the professional world. Since nine years now, 200 young artists have benefited these practice periods at Europa danse.

FIAC









日本ではなかなか定着しないアートフェア、世界最大のアートバーゼルにも行けたのだが、NICAFなどの経験から、どうも好きになれない。買うわけではないが、どんな傾向にあるのかの調査と思い、行くことにした。メイン会場は、グランパレのネフ、そしてルーヴル美術館の方形宮の中庭に仮説で展示会場が設営された。土曜日にルーヴルに行き、あまりの低調ぶりに唖然とする。ただ人が多くて、集中力がなかったからかもしれないが・・・日曜日、グランパレのメイン会場に足を運ぶ、今日は最終日ということもあり、ピカソ展のよりも並んでいる人が多い・・というか切符売り場がのろいだけかも
グランパレの大きな空間にたくさんの画廊がならび、これはなかなか壮観で、ルーヴルよりも質が高いような気がした ただ、色々な画廊の思惑があるので、これで現代美術の動向を見ると言ったかんじではなかった。例えばハーストやリヒターのような、高価に取引されているような作家などは少ない とはいえ、新しい才能を見いだすといった感じでもなかった まあお祭りなのだ 日本の画廊は一店のみ参加だし 村上や奈良といった日本の売れ筋もなかった その中、川俣正の作品がロンドンとパリの画廊から、それぞれ新作のチュイルリー公園のマケット的作品が出ていた 可愛らしいが赤い丸はついていなかった またデュッセルドルフで活動している増山裕之の作品がとても美しくて買いたくなった
さらには、オザンファンやル・コルビュジエを扱う画廊があり、欲しくなったがいくら?とは聞かなかった
全体をみて、やはり低調かな 突き抜けてくる才能とか新しさといったものはなく、お祭りの喧噪だけが記憶に残ることに

2008/10/26

バレエ「天井桟敷の人々」@パリオペラ座



オテロのチラシが舞い

デズデモーナ=クドー・ミテキは階段で死ぬ

やはりバレエは、華やかな感じです
しばらく見ていなかったバレエ、パリオペラ座=ガルニエの公演「天井桟敷の人々Les enfants du paradis」を見ました。これはジャック・プレヴェールの脚本、マルセル・カルネ監督の映画のバレエ化で、音楽はマルク・オリヴィエ・デユパン、振り付けはジョゼ・マルティネスによるもの。
オペラ座の公式サイトに動画もアップされています。
バレエファンならば、誰が踊ったのどうのってことが気になるのでしょうが、残念ながらあまり知らないので、良くわかりません。ただ、この公演かなり力を入れているようで、入場すると大階段のところに、すでに曲芸師たちが出迎えてくれて、幕間にはロビーに黒衣に白マスクのダンサーが踊っています。階段でクドー・ミテキが踊ることになるのですが、これがフレデリック・ルメートルが上演する「オテロ」なのです。実は、第一幕のラストに、ギャランスが伯爵に助けられて去っていったあと、会場には紙チラシが天井近くからばらまかれ、それはフレデリックが上演するオテロの案内なのです。
第二幕の冒頭はフレデリックが創造した「ロベール・マケール」なのですが、これはストーリーだけでは、バレエの醍醐味がないので、連続回転などの技を披露して、次につなげます。ここの音楽は、ドメニコ・スカルラッティの編曲によるもの、結局最終的にバプティストとギャランスの別離で幕となるのですが、ギャランスは黒子に支えられ、オケピから客席に消えていき、バチストが嘆いておしまいというもの。

オルフェとユリディース@シャンゼリゼ劇場


 シャンゼリゼ劇場のコンサート形式のオペラ上演として、グリュック作曲「オルフェとユリディース」を聞きました。このオペラは、登場人物はオルフェ、ユリディス、そして愛の神の三人しかいません。物語は有名なオルフェウスの話、オヴィディウスの「変身物語」に典拠をもち、プッサンやルドンやモローらによる絵画もよく知られています。
 また、この夫婦愛のお話は、オペラの誕生時に上演された物語でもあります。つまり、1600年にマリー・ド・メディシスとアンリ4世の結婚式がフィレンツェのピッティ宮殿で開かれたときに、お祝いの宴でヤコーポ・ペーリによって「エウリディーチェ」という音楽劇が上演されました。これが現存する最古のオペラとなります(同じペーリによる「ダフネ」が最初といわれていますが、断片のみしか残っていません。)。ただ、この結婚式にはアンリ4世はフィレンツェまで足を運ばなかったので、代理人との結婚であり、持参金目当ての政略結婚による彼女の波乱の生涯は、ルーヴルにあるリュベンスによる大作「マリー・ド・メディシスの生涯」で確認できます。
 さて今回の演奏で、特に印象深かったのは、歌手でなくて、とても若い指揮者とその演奏団体の方でした。不勉強ながら、初めてジェレミー・ローレルとル・セルクル・ドゥ・ラルモニーは知りませんでした。なので、あまり期待していなかったのですが、思いがけずとてもすばらしかった。特に、ローレルの指揮に明確に反応していく、ピリオド奏法独特の切れの良さ、歌うところは歌い、祝祭的で躍動的なところもすばらしく、もう一度聞きたくなりました。3月21日にCDにもなっているダムロウとのモーツァルトのアリアのコンサートがあるようですが、そのときは日本にいて聞けないのが残念。



↑夜の女王のアリア 両者の共演

2008/10/24

デジュ・ラーンキのバルトーク




シャンゼリゼ劇場で、ダニエル・ガッティ指揮フランス国立管弦楽団の定期演奏会を聞く。プログラムは、ブラームスの大学祝典序曲、バルトークのピアノ協奏曲第二番、休憩後にブラームスの交響曲第二番というもの。今シーズンからフランス国立管のシェフとなったガッティ、まだこのオケを掌握しきっていないようで、大学祝典序曲はボロボロの出来、そして70年代にハンガリーの三羽烏(当然他の二人は、コチッシュとシフ)としてならしたデジュ・ラーンキが得意のブラームスを演奏する。色彩感のあるオケと確かなテクニックで安定したピアノ、なかなか良い演奏でした。それにしても、ハンサムで女性ファンも多かったラーンキ、既に50代後半、白髪のオジサンとなっていました。アンコールに、ここぞとばかりにアレグロ・バルバロ 得意中の得意といった感じで かっこよかった


後半は、ブラームスの2番、第二楽章と第三楽章は、とても美しかったけど、第四楽章は破綻気味だった。これでは、ブラボーと叫ぶ気持ちにはなれないので、早々に帰宅しました。

2008/10/23

オルセーの特別展




私 ちょっくらグランパレの展覧会に行ってきますよ!って感じ
オランピアはピカソと巨匠展で展示されています。すごく混んでいるようなので、落ち着いたら行くことに。

時間が遅くなったので、オルセーの特別展を手短に書きます。
一つは、パリのピカソイヤー?の一つの目玉、マネの「草上の昼食」とピカソのバリエーションの比較展示、これはピカソ美術館とオルセーにはしごすれば、今までも出来ていたが、他のコレクションからの展示も含めて、コンパクトながら見応えのあるものに、ただピカソはこのブログのクイズ1で出した「蛙」には全く興味を示していなかったようです。
次に、仮面展 カルポーからピカソまでという副題がついていました。彫刻のテーマ展示なのですが、ジャポニズムのコーナーに、 Paul-Albert Bartholomé による林忠正のマスクがありました。


さらに、現代美術とコレクションのコレスポンダンス展示で、ヴァレリー・ベランとマネValérie Belin / Edouard Manetを見ました。ベランは写真家で、静物のクローズアップのカラー写真を中心とするのですが、今までみたコレスポンダンスの中で最も凡庸な感じです。


また、Paris probable et improbableという、パリの建築、都市計画のドローイング展示は、興味深く見ました。


今日は、書く気力がないのですが、オルセーのパステル画コレクションの展示Le mystère et l'éclat. Pastels du musée d'Orsayは、質量とも優れていて、とても見応えがありました。明日以降時間を作って書き込むことにしますが、とりあえずホームページをみてください。

FIAC開催直前 チュイルリー公演の川俣正



ポルトドレで川俣さんに会ったとき、FIACの際に、チュイルリー公園で制作するから、遊びに来てよといわれたのだが、すっかり忘れてしまい。別のブログで、その制作のことを知った。このブログによると、五つ鳥小屋を制作したとあるが、今日は二つしか見つけられなかった。さらに、別のブログでは、グランパレの展示の写真がのっている。FIAC つまりは、Foire Internationale d'Art Contemporain.
は、最初のブログにも乗っているロンドンのフリーズや、6月のアート・バーゼル同様、コマーシャルギャラリーのブースが立ち並ぶ、アートフェアで、日本では以前NICAFというものがあった。
またFIACのoff的な若いギャラリー中心のSLICKが、このブログでも紹介した104で開かれる事になっている。なので、期間はFIACが23-26日、SLICKが24-27日と短いので、今週は夜のオペラと昼のアートフェアの掛け持ちで、多忙になるだろう。

Mr. @Emmanuel Perrotin




村上隆率いるカイカイキキのアーティストMr.の個展を、エマニュエル・ペロタン画廊で見る。今回の展示は、彼が制作したビデオ映像とそのスティール写真、ならびにそれに基づくであろうペインティング、その他、彼なりの怪しいロリータ、アニメ趣味的作品の展示となった。映像作品は、サバイバルゲームをクラブ活動的に行う女子中学生たちの物語なのだが、これはMr.の妄想の世界。38分程度の長さでしたが、深夜テレビの低予算番組を見ているような感じです。これが、画廊の協力を得て、アート作品として、画廊で上映されることの意味は、良くわからないのですが、ある程度成功した人の夢の実現のような感じのようにも思えた。私は、さだまさし、桑田佳祐、小田和正らが映画を制作して、誰一人として成功していないことを思い出しました。じゃあ、映像のプロパーの人が、この映像を作れたか?というと、もっと上手いものが出来ただろうけど、それじゃアートにならない。アートというものは、なんと厄介なものなのでしょう。絵画や映像のロケ地は代々木上原?あたりのようなのですが、それとは全く別の千駄木や西日暮里あたりの映像があって、懐かしくなりました。上の3人が歩いている通りは、不忍通りから、よみせ通りに抜ける「すずらん通り」 住宅街に忽然とあらわれる飲み屋街で、有元先生の自宅からもほど近いところです。

作曲家の湯浅譲二さんと今井智景さんと出会う@地下鉄

コンコルドからレプビュリック方面へ、8番線の列車に乗ろうとホームで待っていると、すごい混雑で一本乗り過ごすことに、ベンチにすわると、同じく一本乗り過ごした日本人の女性と、どこかで見覚えのある白髪の老人が会話している。なにやら、音楽関係らしい話題だが、老人の名前がすぐに出てこない もしかして湯浅譲二さんじゃないかと思いながら、次の列車に乗り込むと、すぐそばにいた二人が東京みたいな込み方ですねと言っている。つい、私も本当に東京みたいで、そして もしかして作曲家の方ですよね?と尋ねる、まさに湯浅譲二さん、その人だった。
名刺を交換して、パリにいる理由を聞くと、若い女性の作曲家のコンサートが昨夜あったらしいこと、そして明日からリトアニアへ行き、自作の演奏があるとのこと。彼のマネージメント会社のホームページには、以下のように書いてある。
渡欧 国際現代音楽協会(ISCM)リトアニアに参加 なるほど、そういうことかと合点する。
10月25日
National Philharmonic Hall/リトアニア
World Music Days 2008
「内触覚的宇宙Ⅴ」
指揮:Juozas Domarkas/管弦楽:リトアニア国立交響楽団

名刺交換した際に、日本フィルの事務局に教え子がいるというと、まさに日本フィルで初演した作品を演奏するとのこと、何という偶然、その作品は2005年にサントリーホールで聞いているもの、でも 残念ながら曲のことを、余りよく覚えていない。帰宅して、自分のブログの頁をみると、このコンサートは、実践の学生さんたちも招待してもらったものだった。ブログを読み直すと、「形」ってなんなんだ。
ところで、一緒にいた女性若手作曲家は名刺をもっていなかったため、あとでメールを頂くことになっているのだが、名前もうろ覚え 確かパリの秋フェスティバルで、日本人作曲家のコンサートがあったはずと、オペラ座のパンフレットを見てみると、確かに昨夜あって、二人の日本人女性作曲家の名前がある。Chikage Imai さんか Misato Mochizukiさんのどちらかだけど、望月京さんではないだろうから、imaiさんということになる。オランダに住んでいると言っていたので、ネット検索するとまさに今井智景さんに他ならないのだろう。更に調べるというか、ネットを掘ると この人はまさに、湯浅さんのお弟子さんで、マイスペースに曲まで公開している。その曲はとても美しい。たった五分ぐらいの挨拶でしかなかったけど、何か人のつながりをかんじた。

2008/10/22

また私を喜ばせてくれる

一つ前の投稿でアイムとデセイのレコーディング風景のyoutubeを載せたのだが、それを検索しているときに、正規映像はないはずのヘンデル作曲歌劇「アルチーナ」第一幕おわりの名アリアの映像があることに気づく。
これは、あきらかに客席からの盗み撮り、カメラが少しぶれる感じが、いかにもなのだが、デセイのコケティッシュぶり、そして超絶技巧ぶりを堪能できて、「また私を喜ばせに来て」という曲名、そのまま私を喜ばせてくれた。


これ鳥肌ものです クリティー指揮レザール・フロリサンのシャンゼリゼ劇場ライブでしょう。

エマニュエル・アイム指揮コンセール・ダストレ公演 フィガロの結婚



 シャンゼリゼ劇場でエマニュエル・アイム指揮コンセール・ダストレによる「フィガロの結婚」の公演があった。これは、リール歌劇場での公演の出演者による、コンサート形式によるもの。
指揮者のアイムとソプラノ歌手のナタリー・デセイは親密な関係にあり、そのためかデセイのバロック系アルバムの殆どは、アイムとの共演となっている。その全てを所有していて、おまけのDVDなどをみると、アイムは妖艶な感じなのだが、実際初めてみてみるとアメリカ西部の女教師のような服装で、熱血な指揮者といった感じ。ところが、彼女が率いるコンセール・ダストレ、数あるピリオド団体のうち、今まで聞いてきたレザール・フロリサン、ミュジシャン・ド・ルーヴル・グルノーヴル、あるいはニケのル・コンセール・スプリチュエル ルセのレ・タラン・リリック、さらにはコンチェルト・ケルンやフライブルグ・バロックなどと比べても非力に感じた。弦楽アンサンブルは健闘しているのだが、管楽器全般が弱々しい。これはアイムの指示なのか、フィガロのもつ祝祭性が伝わってこない
 今回は、若手歌手の公演となったが、デセイのアルバムに参加しているフィガロ役のMatthew Roseは良い声だが、やや一本調子気味 ファルセットも気になる スザンヌのHelene Guilmetteは華があるが、可もなく不可もなく的の出来、伯爵夫人はアメリカの黒人歌手 Nicole Heaston、容貌は伯爵夫人じゃないんだけど、これはなかなかの歌手。伯爵はJacques Imbrailo この歌手も今後の活躍が期待出来る良い歌手だった。一番気になったのは、ケルビーノのKate Lindsey 長身の美貌のアメリカ人歌手、華があって演技も上手だった。

2008/10/20

クイズ9です


たんたんと次のクイズです。この絵は有名な絵の部分です。作家名と絵の名前を考えてみてください。

ヒントは、この絵の画家はロココ美術の代表的な画家です。これヒントでなくて、殆ど答えかもしれませんねえ・・・

大都市軸のビデオです



これは公式サイトの映像

1987年のエリック・ロメール監督作品「友達の恋人」 L'Ami de mon amie のロケ地となっています。

最後は牡蠣を食べました


今回訪問してくれた卒業生たちと一緒に生牡蠣のディナーです 9月の牡蠣も美味だったが、これから冬になるほど美味しくなるのでしょう。

ヴェルサイユのジェフ・クーンズ 続き




Split-Rockerという作品です。

ビルバオの「バビー」2001年訪問時、この日9月11日でした。

前回のヴェルサイユ訪問で見逃していた、庭園の作品を見ました。この日は、セルジー・ポントワーズからポワッシー、デファンスまで戻り乗り換えでヴェルサイユを訪問するという強行スケジュール(更には夜にオペラまで入っていた)1~5ゾーンの一日券(モビリス)を使用したおかげです。
さて、その作品ですが アルミードのプロローグでダンサーたちが踊っていたオランジュリーにありました。ビルバオのグッゲンハイム美術館にある、バビー同様、植栽で出来た作品です。今年ビルバオを訪問した酒井先生が、夜にバビーに水やりしている風景が面白かったと言っていました。こういう作品は管理が大変そうです。かわいらしさと馬鹿馬鹿しさ そこにアイロニーがあるにせよ ヴェルサイユではそういう要素が全て払拭されていて、空虚です。

文化遺産と現代美術@サヴォワ邸






セルジー・ポントワーズの後、ポワッシーに行き、サヴォワ邸を見学する。20世紀の近代建築の傑作中の傑作だが、世界遺産登録も秒読みで、以前より観光客が多く感じる。さて今回の訪問では、ディティールの確認をしたのだが、それは別の機会にするとして、作者をチェックしていないのですが、現代美術作品がインストールされていました。窓に赤い毛糸の玉のようなドローイングや写真が密やかに設置されていました。前回来たときも、同様に現代美術の展示があったのですが、規模が小さく、目立たないので良いかもしれないけれど、それも作品としてどうかなと思うところもあります。

大都市軸のオリーブの木






カラヴァンの大都市軸は、以下の12の要素からなる
L'Axe majeur est composé de 12 stations : la tour belvédère, la place des colonnes Hubert Renaud, le parc des impressionistes, l'espanade de Paris, la terrasse, le jardin des droits de l'homme Pierre Mendes France, l'amphitéâtre, la scène, la passerelle, l'ile astronomique, la pyramide et le carrefour du ham.
そのうち、人権の庭には、ヴィンチ村のオリーブの木がミッテラン大統領の手によって植樹されている。いかにも、平和のアーティスト、カラヴァンらしいアイデアと思うが、当然片桐さんのことも思い出される。

大都市軸へ ダニ・カラヴァン






21日まで つまりは、明日まで世田谷美術館では、ダニ・カラヴァン展が開催中ですが、その代表作とも言える大都市軸を見に、セルジー・ポントワーズへ行く。ここに来るのは、17年ぶりだが、その規模の大きさに圧倒される。

ユトリロとオネゲルの墓@サン・ヴァンサン墓地



モンマルトルの葡萄畑の側、ラパンアジールに面して、サン・ヴァンサン墓地がある。モンマルトルの墓地より規模は小さく、有名人は少なめだが、ユトリロの墓や作曲家オネゲルの墓もある。墓参すると、近くの猫おばさんが、ステーキアシェ(牛挽肉)をもってきて、猫にえさやりしていた。谷中で見る光景と似ている。

モンマルトル美術館


カリエール 婦人像の小品も

プルボのオリジナルも展示されている



モンマルトルの模型

私が住んでいるアパルトマン 本当にモンマルトルの中心にあることがわかる

ムーラン・ド・ラ・ギャレットのポスター
近くに住んでいながら、一度も入ったことがなかったモンマルトル美術館へ入ってみた。ここの番地は、コルトー街12番地、ルノワールがアトリエを借りていた場所であり、ここからムーラン・ド・ラ・ギャレットに通い、ここで渋谷の東急文化村で開かれた「ルノワール+ルノワール展」にも来日した「ブランコ」といった作品がこの地で描かれたことになる。更には、ユトリロもこの地で制作することになる。
この美術館は、何かしら根津の「弥生美術館」に似ているような気がする。