2008/10/07

Nuit Blanche 白夜祭 その1 モンパルナスの光の柱





10月5日 土曜日は、白夜祭というイヴェントがあった。これは、パリ市内各所にライトアップや、現代美術のインスタレーション、映画やコンサートなどを夜通し行うというもので、秋の夜長に多くの人々が町に繰り出していた。このイベントは、以前ローマでも同様なものを体験したが、コペンハーゲンなどでもやっているようで、最近の創造都市の文脈でも語られることになるだろう。
こちらに来て、似たようなイヴェントとして、夏至の音楽祭や美術館・博物館の夜間開館等の経験をしたが、それらはせいぜい2時くらいでおしまいなのだが、この白夜祭は朝の7時までやっているというから半端ではない。私は、サル・プレイエルのコンサートが10時に終わってから、町に出た。このこと自体異常なのだが、少し遅めに出たつもりが、そうでもなく、人気の会場は長蛇の列だった。このイベントで一番目についたのは、おそらく日本の前衛芸術家でダムタイプの音楽等を担当している池田亮司のspectramという光の柱だろう。これは、モンパルナスタワーのすぐそばから、天に向かって放射された青い光で、パリ市内どこからでも見ることの出来るような規模の大きな作品だった。何か、天から神が降誕くるような感じでもある。ライトの横に併設された展示会場は長蛇の列なので、あきらめたが、かすかに池田独特のサウンドが聞こえてきた。

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