2009/01/14

リヒテンシュタイン美術館とアルベルティーナ美術館



ウィーンに来るのは何度目だろうか?85年に始めてきたときの滞在時間は、8時間ぐらいだったので、美術史美術館しか見ていない。87年の二回目の訪問は、しっかり見学したが、ヴェネチアへ旅たつ日が雪だったことの記憶の方が大きい。次の訪問は、実践の夏の旅行で2004年の夏で、そのときは夜行でヴェネチアに向かい、朝のサンタ・ルチア駅のホームでサバティカル中の片桐先生と再会した。さらに、2007年の冬の実践の旅行で訪問しているから、今回は五回目となる。これまでの4回では、必ず美術史美術館やベルヴェデーレを訪問しているが、今回は今まで行ったことのない美術館から訪問することにした。それは、リヒテンシュタイン美術館で、立派な宮殿の中に、バロック美術の展示となる。とはいえ、作品そのものの質は美術史美術館のコレクションなどに比べると劣るだろう。そういった優劣よりも、階段室や図書室の絢爛豪華さを堪能することにした。
次に、87年に訪問して以来のアルベルティーナ美術館に行く、前回の記憶は全くない。有名なデューラーの素描を見た記憶はあるのだが、今回再訪してみると、デューラーのファクシミリの展示をみることになる。また、近代絵画のコレクションをみるが、パリの美術館に慣れた目には物足りない感じがするが、ノルデの作品など、興味深く見た。昨夜のオペラもあり、今朝はゆっくり目だったので、この二つの美術館で目がパンク状態になる。アルベルティーナのあとに、念願かなってアドルフ・ロースの設計によるアメリカン・バーを訪問して、ビールとカクテルを飲みながら、店内をじっくり観察した。7時に始まるオペラまで休憩をかねての訪問だったのだが、本当にすばらしい空間で、しかも東京のバーみたいに高くない。久しぶりに大人の時間を楽しんだ。

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